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「抗原同士の結合」を新パターンで発見 新規抗体医薬品開発に貢献(奈良先端大)

奈良先端科学技術大学院大学の廣田俊教授や筑波大学などの共同研究グループは、免疫反応で病原体など異物を認識して攻撃する抗体について新たなパターンで結合している会合体を発見した。学術雑誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載されている。成果は抗体の安定性向上と新規抗体医薬品の開発に役立ちそうだ。

抗体は長短2本のタンパク質(免疫グロブリン)がセットで「Y 字」型の上部で抗原を認識する。今回の発見で、その短い方のタンパク質である抗体軽鎖の可変領域で4つの抗体が会合して4量体を形成する状態が単量体の状態との平衡状態で存在していることが分かった。

また、研究ではその会合状態を原子レベルで明らかにし、新たな様式で会合体を形成することを突き止めている。

研究グループは「研究では、抗体が会合した立体構造を原子レベルで特定することに成功しており、その会合を防ぐことに役立つ」としている。