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ダーウィンも研究した「自家受精を防ぐ祖先植物の仕組み」 横市大研究Gが解明

横浜市立大学の清水健太郎客員教授らの研究グループは、自家受精する植物が持つ遺伝子の変異を実験的に修復した。ダーウィンも研究していた自家受精を防ぐ祖先植物のメカニズムを解明することに成功したと11月29日に発表した。国際学術誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載された。

異なる2種間の雑種由来の倍数体植物では他家受精から自家受精への進化が頻繁に見られることが知られるが、そのメカニズムは謎に包まれていた。そこで、日本を中心に分布する倍数体植物「ミヤマハタザオ」と、故牧野富太郎博士が命名したことで知られる亜種「タチスズシロソウ」をモデル植物として、ゲノム解析と遺伝子導入実験を実施した。

その結果、他家受精植物では低分子RNAを介して片親ゲノム上にある自家受精拒絶システムが抑制されており、遺伝子が1つ変異しただけで自家受精が可能になることを明らかにした。

研究グループは「この研究により、自家受精と他家受精のバランスを人為的に調節できる可能性が示され、これまで困難であった植物種の組み合わせでの交配が可能になるなど栽培植物の育種への貢献が期待される」とコメントしている。