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「エピゲノム編集の倫理と規制、再考を」京大研究員らが必要性訴える

最新の研究ではエピゲノム編集が世代を超えて遺伝する可能性が指摘されている。それを踏まえて京都大学の本田充研究員らの研究グループは、エピゲノム編集の倫理や規制を考える際には、編集ツールの根底にある仕組みや人体への影響を考慮する必要があると論じた。

■エピゲノム編集、影響受け継がれる可能性も

これまでエピゲノム編集は、遺伝子配列を操作せず、介入しても元に戻れるという観点から、不可逆的なゲノム編集よりも倫理問題が少ないとされてきた。だが、2023年に報告された最新の研究では、哺乳類において世代を超えたエピジェネティックな遺伝が可能とされている。

エピゲノム編集は人への臨床応用が検討される例も増えてきた。その影響が何らかの形で受け継がれる可能性がある。研究グループは最新の知見を踏まえれば、人におけるエピゲノム編集の臨床応用の倫理と規制について包括的な議論を行うことが求められる。

研究グループは「今後も人への遺伝的介入に伴う倫理と規制の問題は、最新の科学的知見や技術的動向を踏まえて議論していく必要がある」としている。