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遺伝子発現効率化へ効果 機能性ペプチド複合体がミトコンドリアに集積(理研)

理化学研究所(理研)の沼田圭司らの研究グループ、機能性ペプチドなどからなる複合体が細胞内のミトコンドリアに選択的に集積して、その内部で遺伝子発現が高効率に行われることを発見した。

研究成果は、ミトコンドリアにおけるあらゆるたんぱく質発現を可能にして、ミトコンドリア病の治療やメカニズム解明に貢献するとともに、ミトコンドリアDNA編集技術への応用が期待されている。

研究グループは「ペプチド配列の最適化など、ミトコンドリア集積効率が向上するように材料設計を最適化する必要がある。本伝送システムを利用することで、さまざまなたんぱく質が発現する遺伝子をミトコンドリアへ導入することが可能となり、ミトコンドリア機能回復、ミトコンドリア病を含む機能低下の原因究明への貢献が期待できる」としている。