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「マグネシウムが最も優れている」三菱マテリアルとNIMSが銅合金の特性予測モデル構築

三菱マテリアル㈱ (MMC) と物質・材料研究機構 (NIMS) は、86元素を網羅する銅合金の特性予測モデルを新たに構築した。このモデルを用いた両者の共同研究の結果、銅に添加する元素としてマグネシウム (Mg) が最も総合的に優れていることを明らかにした。

安定性、コスト、安全性の観点で実験が困難な銅合金に対して、シミュレーション技術とデータ駆動手法を組み合わせた特性予測モデルを構築。銅に加えるさまざまな添加元素を比較した。その結果、銅に加える添加元素としてMgが最も総合的に優れていることを明らかになった。

両者は「Cu-Mg系合金は、MMCの『MSPシリーズ』として製品化されており、この製品の特性・品質に高さの裏付けとすることができた」としている。