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正八面体型1T構造を持つMoTe₂原子層 東北大研究Gが作成に初成功

東北大学の菅原克明准教授と材料科学高等研究所(WPI-AIMR)の研究グループは、分子線エピタキシー法を用いてMoTe₂の原子層薄膜をグラフェン上に作製し、電子構造をマイクロ角度分解光電子分光と走査トンネル顕微鏡を用いて調べた。

その結果、グラフェンと30度回転して成長するMoTe₂の積層によって生じるモアレ模様を活用することで、通常は安定して心材しないはずの正八面体型1T構造を持つMoTe₂原子層を作成することに初めて成功した。

研究グループは、「今後この方法を他の原子層材料にも適用することで、新機能性の探索が格段に進む」と説明している。