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子どもの形態異常とマンガン濃度の関係性 北大×環境省が証明

北海道大学の真部淳教授らの研究チームは24日、子どもの健康と環境に関する全国調査の結果を報告した。8万9887人の妊婦について、母体に含まれるカドミウム、鉛、水銀、セレン及びマンガン濃度と分娩時または生後1カ月の子どもの形態異常について解析した。

その結果、母体血中のマンガン濃度が最も低い第1四分位群の妊婦集団(≦12.5ng/g)と比較して、血中マンガン濃度が最も高い第4四分位群の妊婦集団(≧18.7ng/g)では形態異常で生まれた子どもは1.06倍だったという結果であった。一方、血中カドミウム、鉛、水銀、セレン濃度と生まれた子どもの形態異常については、関連は認められていない。

研究チームは今後の課題として、「妊婦の血中カドミウム、鉛、水銀、セレン及びマンガン濃度と生まれた子どもの形態異常との関連を確認するための更なる研究が必要」としている。