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CAR細胞が免疫細胞の維持に貢献 阪大教授らが世界初発見

大阪大学の長澤丘司教授らの研究グループは19日、骨髄で産血幹細胞ニッチを構成するCAR細胞が免疫細胞の十分な数を維持していることを世界で初めて明らかにした。骨髄移植に用いる医療応用にも期待がもてるという。

高齢者の免疫を強化するためには造血幹細胞(LY-HSC)を増やすことが大切だが、それらを維持増加させる仕組みはこれまで不明であった。

研究グループは薬剤の投与でCXCL12遺伝子の欠損を誘導で奇、正常なCAR細胞とCXCL12遺伝子の欠損するCAR細胞を組織学的に区別するマウスを作成した。

このマウスで約半数のCAR細胞でCXCL12を欠損させたところ、造血幹細胞の数は変化ありませんでしたが、大部分は正常なCAR細胞と接着していた。この結果から、骨髄内でCXCL12が造血幹細胞をCAR細胞に引き寄せることが分かっている。

そこで次にCAR細胞で特異的にCXCL12をなくしたマウスを解析したところ、骨髄の造血幹細胞と免疫細胞などのその前駆細胞が減少していた。また、このマウスの造血幹細胞を野生型マウスに移植して解析したところ、免疫細胞前駆細胞の酸性能力が著しく低下していた。造血幹細胞の最新の無血清培養ではLY-HSCを維持できないが、CXCL12を添加すると維持できるようになっている。

これにより、CAR細胞が産生するCXCL12がコツ津以内で造血幹細胞を誘引して、造血幹細胞をより多く賛成する造血幹細胞の維持に必須の役割を果たすことが示された。

研究グループは、「この成果を基盤として、麺系細胞を十分に生み出せる造血幹細胞を培養で増やして骨髄移植に用いる医療応用にも期待が持てる」としている。