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二つの遺伝子が細胞分化へ協調 京大教授らが発見、農業新技術発展への貢献期待

京都大学の河内孝之教授らのグループは13日、東京理科大学などと共同で、ほぼ全ての植物が持つ二つの遺伝子BONOBOとLRL/DROPが、生殖細胞の分化のために協調して働くことを明らかにした。農業の新技術やバイオテクノロジーの発展への貢献が期待される。

研究によると、それら遺伝子がから生じるタンパク質は、組み合わさることで1つの複合体(ヘテロ二量体)を形成。他の遺伝子の発現を調節していた。LRL/DROPはシャジクモ藻類も持っているが、BONOBOは陸上植物だけが持つ遺伝子である。陸上植物はおよそ5億年前にシャジクモ藻類の一種から誕生して進化してきた。つまり、ヘテロ二量体は、その頃に生み出され、進化の中で植物の生殖細胞をつくるための「鍵」として働いてきたと考えられる。

研究グループは「今後は、BNB-LRL/DROPがどのようなメカニズムにより発現して生殖細胞を生み出すのかを詳しく調べることで、陸上植物の配偶子形成の全容とその進化の過程が解明できる」と説明している。