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ダイヤモンドなど結晶のズレが音速より早く広がる 阪大などの研究チームが実証

大阪大学の尾崎典雅准教授を中心とした研究グループは4日、結晶中の転位が物質固有の音速よりも早く伝播することを理化学研究所(理研)の施設「SACLA」で実証したと発表した。大地震の破壊予測などへの応用が期待できるとしている。

研究グループは極めて高い強度を実現する「ハイパワーレーザー」で単結晶ダイヤモンドを変形させて作った積層欠陥の伸展を理研で可視化。欠陥の広がりを直接観察することでダイヤモンドの線状の傷が音速よりも早く拡大していることの実証に成功している。

研究グループは「この成果は結晶の変形ダイナミクスを高精度にモデリングする上で重要。これにより、材料の基礎的な変形メカニズムに関する理解の深化をはじめ、大地震がもたらす破壊の予測や宇宙空間などの極限環境下で使われる防護壁の高性能化への応用が期待できる」とコメントした。