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「生殖の壁」をつくるために必要な『SPRI2』 東大准教授らが発見

東京大学の藤井壮太准教授らによる研究グループは3日、奈良先端科学技術大学と共同でシロイヌナズナから「生殖の壁」をつくるために必要なStigmatic Privacy2(SPRI2)を発見した。これは生殖の壁を作る機能があることが明らかになった。

シロイヌナズナを用いたゲノムワイド関連解析という手法で、異種の花粉を排除するために必要な新しい雄しべ因子を検索。その結果、第一染色体上に座上し、異種花粉排除活性と関連を示すSPRI2を見つけた。

SPRI2はSHIと呼ばれる遺伝子転写制御因子ファミリーの一種。ゲノム編集法によって機能を破壊すると、異種の花粉を人工的に授粉した際に花粉管が雄しべに侵入するようになることが分かっている。

これは雄しべの核の中で特徴的な粒状構造体を形成しながら細胞壁関連遺伝子を制御する転写因子であり、異種花粉を排除する生殖の壁を作り上げる機能をもつことが見出されている。

研究グループは「細胞壁の科学修飾やSPRI2粒状構造体による転写制御を明らかにすることで『生殖の壁』の更なるメカニズムを解明する必要がある」としている。