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金沢大等国際共同研究Tが「動摩擦の謎」解明 エネルギー散逸から緩和過程の道開く

金沢大学理工研究域数物科学系の岡林則夫助教、ドノスティア国際物理センターのフレデリクセン教授らの国際共同研究チームは3日、鋭利な針を用いて表面上の一個の分子を原子の大きさ分だけ動かすときに生じる動摩擦の謎を解明したと発表した。動摩擦によりエネルギーが散逸する際の緩和過程まで含めた研究への道が開けそうだ。

国際共同研究チームは,原子間力顕微鏡を用いて清浄な銅表面上で一個の一酸化炭素(CO)分子を動かす過程を詳細に調べた。最先端の第一原理計算による裏付けとともに「鋭利な針を動かすことで引き起こされる分子の運動と静摩擦、動摩擦の関係」などを明らかにした。

国際研究チームは「摩擦の発現過程を曖昧さなく解明したという点が特徴であり、その強みを生かし、電子正孔対やフォノンの生成といった、エネルギー散逸における緩和過程まで

含めた研究への展開が期待される」としている。