官庁通信デジタル

KANCHO TSUSHIN DIGITAL

官庁通信デジタル

BUNKYO DIGITAL
育ちざかりの骨づくりには「しっかり噛むこと」が重要 科学大研究Gが確認

東京科学大学医歯学総合研究科咬合機能矯正学分野の清水康広非常勤講師と小野卓史教授、同口腔基礎工学分野の青木和広教授らの研究グループは、成長期マウスモデルを用いて、運動による長管骨の骨形成や骨密度の増加には、〝噛む刺激(咀嚼刺激:食べ物をしっかり噛むことで骨や筋肉に伝わる刺激)〟が重要であり、やわらかい食事はその骨形成効果を弱めることを明らかにした。

研究グループは、硬い飼料を食べるマウスと、粉末状のやわらかい飼料を食べるマウスに運動を行わせ、骨の状態を比較した。その結果、硬い飼料を食べながら運動したマウスでは、骨密度(骨の強さを示す指標)や骨形成が増加した一方で、やわらかい飼料を食べたマウスでは、運動による骨形成効果が弱まることが分かった。

ここ数年、子どもの食生活では、やわらかい食品を食べる機会が増えているといわれている。この研究成果は、成長期での健全な骨づくりには、運動だけでなく「しっかり噛むこと」も重要である可能性を示すもの。

将来的には、子どもの骨の発育を支える生活習慣の改善や、加齢に伴う⾻粗しょう症予防につながる研究として期待される。この研究成果は、5月21日付(英国時間)に国際科学誌「Scientific Reports」に掲載された。