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スマートウォッチを用いたマインドフルネス瞑想実践者のストレス・心拍変動解析 科学大教授らが瞑想中の心拍変動上昇と持続効果を確認

□発表のポイント

◎スマートウォッチとスマートフォンを用いたモバイルヘルス(mHealth)研究により、日常生活における主観的ストレスと自律神経活動のマーカーでありストレスレベルを反映するとされる心拍変動(HRV)の関係を解析

◎マインドフルネス瞑想実践者では主観的ストレスが低く、瞑想中にはHRVが上昇し、その 効果が瞑想後も持続することを示した

◎この研究成果は、瞑想の生理学的メカニズムの理解の深化や、デジタルバイオマーカー開発への応用につながることが期待される

東京大学医科学研究所ゲノム医科学分野の新井田厚司講師、同大大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻の矢谷浩司教授および東京科学大学環境・社会理工学院イノベーション科学系の笹原和俊教授らの研究グループは、スマートウォッチとスマートフォンを用いたモバイルヘルス(mHealth)観察研究により、マインドフルネス瞑想(以下単に瞑想とする、実践者の日常生活におけるストレスと心拍変動(HRV)の関係を明らかにした。モバイルヘルスとは、スマートフォンやスマートウォッチなどのモバイル機器を活用して、健康状態や生活習慣を記録・管理する取り組み。日常生活の中で継続的にデータを取得できることから、医療・健康研究への応用が進んでいる。

解析の結果、瞑想実践者では主観的ストレスの低下が認められた一方で、日常生活全体のHRVには対照群との差はみられなかった。しかし、瞑想中にはHRVが有意に上昇し、その効果は瞑想終了後30分以上持続することが示された。

さらに研究では、スマートウォッチ由来のノイズを含む実世界データに対して階層ベイズ解析を適用することで、個人差や測定ノイズを考慮した生理データ解析の有用性を示した。

この研究成果は、瞑想によるストレスマネジメント機序の理解に加え、ウェアラブルデバイスを活用したデジタルメンタルヘルスやデジタルバイオマーカー開発への貢献が期待される。

この研究成果は、5月29日付で、国際学術誌「JOURNAL OF MEDICAL INTERNET RESEARCH」 オンライン版で公開された。