文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
ニワトリの遺伝子導入効率が約3倍に 広島大研究Gが発表

広島大学の堀内浩幸教授らの研究グループは、遺伝子導入時の培地条件に着目。細胞に遺伝子を導入する方法である「リポフェクション」による遺伝子導入効率の向上を図った。その結果、これまで使用していた増殖を補助する「ヘパリン」がリポフェクションによる遺伝子導入を著しく阻害していたことが分かったと20日に発表した。

研究では、ニワトリの卵子や卵になる「培養始原生殖細胞(PGC)」でよく用いられるリポフェクションによる遺伝子導入の効率の改善に取り組んだ。培地添加物であるヘパリンに着目したところ、これがリポフェクションによる遺伝子導入効率を顕著に低下させることが明らかとなった。

また、リポフェクション試薬も検討することで、高効率な遺伝子導入を達成することができた。さらに、この手法を用いてCRISPR/Cas9を介したゲノム編集効率を評価したところ、これまで報告のあった方法に比べて効率よくゲノム編集されたPGCを取得できること示唆された。

研究グループは「ニワトリPGCへの高効率な遺伝子導入方法を利用することで、今後様々な遺伝子改変ニワトリの作出効率が向上することが期待できる。また、より高精度な遺伝子改変技術や改変されたPGCのみを効率よく回収する方法の開発が求められる」と説明した。