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NEDO、12番目の研究拠点を福井県坂井市に開所「北陸デジタルものづくりセンター」

国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)の12番目の研究拠点となる「北陸デジタルものづくりセンター」が、福井県坂井市に開所した。デジタル技術の活用によるイノベーション創出を目指して、北陸地域の主要産業である金属加工業や繊維産業等を高付加価値化する挑戦的なものづくり技術の開発を支援する。金属3Dプリンタとスマートテキスタイルを看板テーマに掲げ、北陸3県の企業や大学、自治体、公設試験研究機関と連携しながらデジタルものづくり研究を推進する。

新センターには次のような設備が用意されている。

〇バインダージェット方式金属3Dプリンタ関連設備:従来の金属3Dプリンタに比較して、高い造形精度とスピードを兼ね備え、小型部品の大量生産に向いている。この機種ではチタン合金の造形も可能。

〇スクリーンオフセット印刷装置:布や複雑形状表面へ電極や配線の印刷形成を行う印刷装置です。産総研の持つ導電性材の編成技術や印刷成型技術を活用し、さまざまな機能(姿勢や呼吸・心拍数の計測等)を有する繊維・衣類の研究開発を行う。

〇運動計測等関連設備:プロジェクターカメラシステムにより物体の表面形状および色情報を取得するもの。従来のモーションキャプチャで計測される関節運動のみでなく、運動中のヒトの表面形状を計測することでより高次な解析を実現する。