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縄文人が大豆類で土器を装飾 儀礼行為で利用 日本初確認 中央大・金沢大・明治大

勝坂式土器

中央大学と金沢大学、明治大学黒曜石研究センター、東京国立博物館は、2021 年 に東京都の遺跡から出土した縄文時代の勝坂式土器を分析した。土器の装飾は大豆属の種子を埋め込む手法によって付けられたことが明らかになったとしている。焼成時に焼けてしまうため、儀礼などで行われたと推測されている。

研究チームは、府中市にある縄文中期の大集落である「清水が丘遺跡」から出土した土器を調べた。土器には装飾として線状に隆起するよう土を貼り付けた部分から 7 カ所の凹みが見つかり、これを探るためレプリカ法で作製した複製を顕微鏡によって観察した。

調査の結果から、大豆属の種で圧力をかけられた模様は装飾として、土器の整形後に貼り付けた部分のみに見られること。現在の栽培種である大豆に匹敵する大きさの種子であったことが明らかになった。装飾や儀礼のため日本の先史時代に、意図的に埋め込んだと確実にいえる初の事例だという。

研究グループは「この結果を基に、他に同じような事例が行われていないか、また縄文時代に栽培されていたかどうかも含め、調査研究を進めていく予定だ」としている。