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270万年前のクジラの化石を掘り起こす 山田教授「全容を明らかにし、将来に残したい」 クラウドファンティング達成

270万年前のヒゲクジラ類の化石

信州大学の山田桂教授はクジラの化石を掘り起こす「大発掘プロジェクト270万年前の大型クジラ化石を地層から救え!」が、第一目標金額の320万円に達したと発表した。秋田県能代市にあるクジラの化石を地中から掘り上げる。

プロジェクトのきっかけは同市の沢沿いで、化石2点を発見したこと。当初は学生ら数人と掘り進めていたが、ヒゲクジラ類の下顎化石と想定されるものの長さは4mを超えた。大きすぎて現場から取り出せないままとなっている。

発掘を人力のみで進めることは不可能と判断。発掘に必要な機材や大型化石の運搬費などにあてるためクラウドファンティングに挑戦したという。

今後、8~9月にかけて大規模な発掘調査を行う予定。化石について分類学的研究が進められるという。山田教授は「ここまで大きな化石を扱うことはなかった。しかし、発見したこの貴重な化石が失われていくことを見過ごすことはできず、未だ埋もれたままのこの大きなクジラの化石を掘り出し、全容を明らかにして、将来に残していきたい」と力を込めている。

研究グループはネクストゴールとして、まだ地中に眠るクジラ化石を研究する費用やレプリカの作成展示の費用、クジラのいた時代の海の様子を明らかにする費用として800万円を設定している。