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日本初発見のカイアシ類 新和称「ランタンノタネビ」と命名 北半球で初めて観測

ランタンノタネビ

京都大学の山守瑠奈助教と鹿児島大学の上野大輔教授らのグループは、鹿児島県から琉球列島にかけて生息するガンガゼ類に寄生する北半球初確認のカイアシ類を発見した。称和名を「ランタンノタネビ」として4日に発表している。

カイアシ類は、底生性・プランクトン生活性、自由生活性、寄生性など多様な生活形態のある小型甲殻類だ。グループは鹿児島や沖縄に生息する有毒ウニ「ガンガゼ」類の共生者を調査する中で、その口器の中を通る食道の内側にのみ生息する小型のカイアシを発見した。

上野教授の調査により、これまで南半球でしか記録されていなかった種であると判明した。アラサキガンガゼやガンガゼモドキなどからも発見され、どの個体も同一の種類と認められている。

名前は「アリストテレスのランタン」と呼ばれるウニの口器から見つかったことと赤い体を持つことから命名された。

グループは「炭素・窒素安定同位体を用いた解析などにより、本種の食性などより詳しい生態に迫ってゆきたい」としている。