文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
歯数が20本未満の人、以上に比べて「平均所得が低い」「配偶者がいない」などの特徴 東京医科歯科大

東京医科歯科大学

東京医科歯科大学の松山祐輔准教授と相田潤教授らの研究グループは、歯が少ない高齢者は日常生活機能が低下しやすいことを突き止めた。さらに、その影響の大きさは個人で異なることを明らかにしている。

歯の喪失は高齢者に多くみられ、生活機能低下のリスクであると報告されている。だが、どのような人が作用を受けやすいのかは明らかになっていなかった。研究では機械学習の手法を用いて、高齢者の歯がなくなることと生活の関連を解明し、特に悪影響を受けやすい人の特徴を明らかにすることを目的とした。

研究グループは2010、13、19年に要介護認定を受けていない高齢者1万6553人を分析。日常生活機能は高齢者の生活機能を測る指標を使い、歯の紛失と生活の関連を調査した。インパクトを受けやすい人の性質を解明することも目的とした。

分析によると、45.2%の人が現在の歯数は20本未満であった。同数未満の場合、以上の人に比べて、「高齢」で「平均所得が低い」「配偶者がいない」といった傾向が認められた。機械学習を用いた歯数と日常生活の関連は、人によって影響は異なるとした。

松山准教授らは「高齢、男性、社会経済状況が低い、配偶者がいない、健康状態が悪いといった集団は口腔(こうくう)の健康の影響を受けやすい可能性があり、早期に歯科受診をしやすくするなどの対策の必要性が示唆された」としている。