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福井県勝山市で白亜紀のワニ「ゴニフォリス」の化石を発見 アジアは他地域と異なる進化

ゴニフォリス=徳島県立博物館提供

福井県立恐竜博物館は、同県勝山市にある白亜紀の地層から発掘した21点のワニ形類化石が恐竜時代に生息したワニに近い形態をしていたとされる「ゴニフォリス」科であったと発表した。

ゴニフォリスはアジアやヨーロッパ、北アメリカに生息したワニの仲間。頭骨や背骨などは今のワニとは異なり水生適応の程度が低かったとされている。日本では同市のみから発見されてきた。

同博物館は「原始的かつ進化的形質を併せ持つという特徴は、タイの下部白亜系から発見されたシアモスクスと共有しており、アジアにおけるゴニオフォリス科の進化が他の地域と異なっていた可能性を示す重要な証拠」としている。