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新たな結核ブースターワクチンを提案 ハンコ注射効果を再活性 新潟大

新潟⼤学の尾関百合子客員研究員や松本壮吉教授らのグループは、ルイ・パストゥール医学研究センターや京都大学と共同で行った研究で、たんぱく質「MDP1」が結核防御に必須のインターフェロンガンマの産生を強く誘導すると発見した。

結核は世界で100万人を超える死者が報告される最大級の感染症だ。ハンコ注射によるワクチン「BCG」があるが、効果が十分とはいえない。成人期に免疫を再活性するブースターワクチンの開発が有望視されている。

グループは結核菌MDP1遺伝子を組み込んだプラスミドを弱毒迅速発育抗酸菌に導入してリコンビナントMDP1(mMDP1)を獲得した。これがインターフェロンガンマを多量に生み出すことに成功したという。加えて、ワクチン効果を高める物質「DNA(G9.1)」と組み合わせることでさらに増えたという。

研究グループは今後について、「MDP1とG9.1のコンビネーションは減弱するBCG効果を賦活(ふかつ)するブースターワクチンとしての可能性が期待される」としている。