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水電解のための新規イリジウム触媒を開発 グリーン水素の大規模導入に貢献 理研

理化学研究所の中村龍平チームリーダーらのグループは、原子レベルで分散された高酸化数(+6)価イリジウム酸化物の合成に成功した。その結果、プロトン交換膜(PEM)型水電解に触媒として必要なイリジウム(Ir)量を95%以上削減することができた。9日付の米科学誌「サイエンス」に掲載されている。

水の電気分解は、二酸化炭素(CO₂)を排出しない環境負荷の低い水素製造技術として注目されている。中でも、PEM 型水電解は、太陽光発電など発電量が変動する再生可能エネルギーによるグリーン水素製造に適した技術として注目されている。希少な酸化イリジウムを触媒に用いており、少なくしていくことが課題だ。

研究グループはマンガン(Mn)とイリジウムの相互作用を活用することで、高酸化数(+6)を持つ、新たなイリジウム触媒を開発した。原子レベルでイリジウムを分散したことにより、高い活性と安定性を維持しつつ、イリジウムの従来の使用量に対して95%以上減らすことができたとしている。