文教速報デジタル版

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武者小路実篤の自筆資料をデジタル化 メモ書きも掲載 教育などに貢献 国文研

気まぐれ日記

国文学研究資料館は調布市武者小路実篤記念館(東京都)にある武者小路実篤の自筆資料177点のデジタル化を行い、国文研の「国書データベース」で今月から公開している。インターネットで見ることで、学生らの教育に貢献できそうだ。

武者小路実篤は志賀直哉や有島武郎らと雑誌「白樺」を創刊。小説「お目出たき人」や戯曲「わしも知らない」などで明治から大正の文学界に衝撃を与え、近代日本に大きな影響をもたらし続けている。

国文研は例えば気まぐれ日記の原本では、他人が読むことを前提としない自由な書きぶりから、実篤の思考や感情が伝わり、道徳観、価値判断なども読み取ることができると紹介。緻密で理知的な学習者としての姿を教えてくれると説明する。

デジタル化の意義について、「中学校や高校、大学の教室でも、実篤の草稿をスマートフォンやPCの画面で読み、作家の苦闘に触れることができる」とし「文学の研究・教育はもちろん、さまざまな分野における探究の可能性が広がる」と紹介した。

「白樺」創刊前の回覧同人誌「望野」時代の原稿。3枚目欄外に志賀直哉の書込みがあり、同人間で批評も書き込んで回覧したことがわかる。