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八放サンゴの発光起源はカンブリア紀 起源としては最古 名大など5機関

名古屋大学(現:東北大学)の上原学特任助教は、米フロリダ国際大学、米ハーヴェイ・マッド大学など5団体と共同で、8本の触手をもつ「八放サンゴ」を研究した。このサンゴの生物発光の進化的起源は、約5億4000万年前のカンブリア紀にさかのぼると新たに発見している。生物の発光としては、最も古くなるという。

これまでの研究で、八放サンゴ類に発光種が多くいることを見つけ、発光の分子メカニズムが共通していることを明らかにしている。これは八放サンゴの進化の過程で一度だけ発光能力が獲得されたことを示すという。だが、能力がいつ習得されたのかを推定することは困難であった。

研究チームは今回、サンゴなど花虫類の遺伝子情報を用いた化石記録による解析を実施。八放サンゴ類は共通した祖先で発光するスキルを獲得したこと、その時期はカンブリア紀にまで戻ることが示唆されたと報告している。

研究グループは「未知の発光サンゴの発光遺伝子が豊富に存在する」とし「これらの中から将来的に実用的な生命技術の開発につながる」と説明している。