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混合食は栄養とCO₂排出のバランスが良い 「欧風カレー」は環境に悪く「白菜漬け」は良い 東大調査

東京大学のロン・イン准教授らの研究チームは、食生活の環境および健康への影響を探求し、さまざまな食材を含む混合食が栄養ニーズを満たしつつも、排出される二酸化炭素(CO₂)を低減させることを明らかにした。

研究チームは健康と環境などの側面から、45種類の料理に関する持続可能な食生活スキームを探求した。さらに、ベジタリアンや特定の肉を食べないなど16の食事パターンを検討し、料理とCO₂排出の関係を示した。

調査によると「欧風ビーフカレー」の排出が最も多い。次に「牛肉のトマト煮込み」「白菜と牛肉のすき焼き」が続いた。一方で、最小の料理は「白菜漬け」であり、2番目に「キャベツと豆腐のみそ汁」で3番目は「麻婆豆腐」であった。

全体的に見ると、特に牛肉を含む料理が高いCO₂排出量であり、豚肉と野菜ベースの料理が比較的低い傾向であった。調理過程での直接排出は料理ができるまでの全てのプロセスと比べれば、小さいことが明らかになっている。

また、栄養評価からは肉ベースの料理が一般的に高いコレステロールを持つ一方で、異なるタイプの料理間では特定の栄養素において顕著な違いがあることが確認されている。そのため、色々なタイプの料理を食べた方が、栄養バランスは良くなることが認められたという。