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ギラン・バレー症候群とたこつぼ型心筋症の合併 臨床的特徴を解明 早期治療に貢献 近大

近畿⼤学の桑原基講師らの研究グループは、⼿⾜の筋⼒が急激に低下する免疫性神経疾患「ギラン・バレー症候群」のうち、たこつぼ型⼼筋症を合併した患者の特徴を解明した。合併症の早期発⾒と早期治療につながる研究成果であると期待されている。4日付の学術誌「ジャーナル・オブ・ニューロロジー」にオンライン掲載されている。

ギラン・バレー症候群は、急激に⼿⾜の筋⼒が低下する免疫性神経疾患。症状として、呼吸筋の⿇痺や感覚障害、脳神経障害、⾃律神経障害などが知られている。症状は2〜4週間以内に最も重くなるという。たこつぼ型⼼筋症はストレスが原因となり、交感神経系が活性化され⼼臓に障害が起こる疾患。さまざまな神経疾患に合併することが知られる。

研究の結果、それぞれが合併した場合、たこつぼ型⼼筋症はギラン・バレー症候群の発症から10⽇以内と⽐較的早期に⽣じていることが判明した。また、たこつぼ型⼼筋症を合併した患者は⾼齢な場合が多く、脳神経障害や重度の四肢⿇痺がみられ、⼈⼯呼吸器装着例が多いことも明らかになったという。

桑原講師は「本研究で明らかになった特徴を有する場合は全⾝状態を注意深く観察する必要があり、たこつぼ型⼼筋症の合併を早期発⾒して、全⾝管理や治療につなげられる」と意義を語っている。