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フレイルが高齢心不全に及ぼす影響とは? 非心血管死と相関 種類を考慮した包括的介入 順天堂大

順天堂大学の末永祐哉准教授らの研究グループは、高齢者の心不全患者の死亡原因と合併しているフレイル(虚弱)の種類「フレイルドメイン(FD)」やそれらの割合との関連性を調べた。FDが非心血管死に影響していると分かっている。

高齢の心不全患者はフレイルを複数持つ患者が多いこと、たくさんのFDを持つほどその死亡率が高いと先行研究で明らかになっていた。だが、保有するFDと心不全患者の実際の死因の関係は分かっていない。グループは心不全患者の死因とフレイルの関係を検討した。

研究では2016~18年に15施設で急性非代償性心不全となり入院したが、独りで歩ける状態で退院した高齢者1181人の退院後2年間を調査した。

グループは2年間で亡くなった人の死因を「心不全死」、「心不全以外の心血管死」、「非心血管死」のいずれかに分類した。その結果、FD数の増加に伴う死亡率の上昇は、主に非心血管死の増加によるものであることが判明。それぞれのFDはいずれも心不全死ではなく非心血管死と相関していることが分かった。

研究グループは「それぞれのフレイルに対して具体的な介入策やその効果について、今後さらなる研究を行い明らかにしていきたい」と力を込めている。