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【永岡文科大臣】H3ロケット打ち上げ失敗で談話 スピード感もって対応

先進光学衛星 ALOS-3を搭載して行われた「H3ロケット試験機1号機」の打上げが、第2段エンジンが点火されず、失敗したとの報告を受け、永岡桂子文部科学大臣は、次のとおり談話を発表した。専門的見地からの送球勝徹底した原因究明を行い、スピード感をもって対応する考えを示した。

◇         ◇

H3ロケットについては、我が国の新たな基幹ロケットとして、コスト低減や信頼性の向上などを目指し、慎重に開発を進めてきました。昨年10月のイプシロンロケット6号機の打上げ失敗を受けて、その後の原因究明を踏まえた対応策を取り、H3ロケット打上げへの懸念は排除されたと評価されておりました。また、先月の打上げ中止の原因調査を踏まえた対策処置も行われていたところです。

今回の事態を受け、私から、直ちに文部科学省に井出副大臣を本部長とする対策本部を設置し、関係部署と連携しつつ適切な対応を取り、宇宙航空研究開発機構とともに、専門的な見地からの早急かつ徹底した原因究明を行うよう指示いたしました。

新型基幹ロケットとして開発を進めてきたH3ロケットの打上げが失敗となったことは、大変遺憾であり、国民の皆様、関係者の皆様の期待に沿えないことを申し訳なく思います。文部科学省として、早急に原因を究明し、対策を立て、H3ロケットに対する期待に応えられるよう、関係機関と連携しつつ全力でスピード感をもち対応してまいります。