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バーチャルスポーツ国際共同研究プロジェクトの推進へ JSCとワールドローイングが覚書

日本スポーツ振興センター(JSC)は、スイスにある「ワールドローイング」と連携を深める覚書を14日に締結する。バーチャルスポーツに関する国際共同研究プロジェクトの連携をより深めることが狙い。ローザンヌにあるワールドローイング本部で調印式が開かれる。

バーチャルスポーツは、国際オリンピック委員会(IOC)が「オリンピック・アジェンダ2020+5」で示したように、身体活動を伴うスポーツと身体活動を伴わないスポーツのバーチャルな形態と定義されている。

ここ数年、バーチャルスポーツを取り巻く環境は著しく進展しており、社会のさまざまな価値観に影響を与える非常に大きな存在へと成長を続けている。こうしたバーチャルスポーツの動向については、スポーツ界に大きなインパクトを与える可能性が高く、国際スポーツ界では、現在、バーチャルスポーツやEスポーツとの連携が重視されている。

直近では今年6月にシンガポールで開催されたオリンピックEスポーツウィークでは、インドアローイングが世界最高水準のバーチャルスポーツの一つとして紹介された。それらの成功を受けて、IOCにEスポーツ委員会が設置され、オリンピックEスポーツゲームズの創設を検討すると発表した。

このような国際潮流を踏まえ、JSCとワールドローイングは、先進事例として、また東京2020大会のレガシーとして、これまでの国際ネットワークを維持、強化することで、スポーツのさらなる発展に向けたバーチャルスポーツ分野に関連する国際共同研究を双方で推進することを確認した。

左からJSCの芦立訓理事著とワールドローイングの
ジャン・クリストフ・ロラ会長©World Rowing