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北極研究推進プロジェクト、次期方向性に「みらいⅡ」の研究プラットフォーム化 空白域の解消 文科省

北極域研究推進プロジェクト推進委員会

国立極地研究所などが行う「北極域研究推進プロジェクト」の文部科学省の推進委員会は5日、2025年度からの北極域研究プロジェクトの方向性についての内容案をまとめた。北極研究船「みらいⅡ」などを基盤とした多様な人材育成や北極の空白域の観測強化などの必要性が指摘されている。

文科省は11年から継続的に北極域を研究する活動を行ってきた。今後の課題として観測されていない空白域の存在や国際連携の乏しさ、研究課題を横断した取り組みが挙げられた。

それらを踏まえて、今後について「観測データの空白域・空白時期の解消に向けた観測の着実な継続・強化」と「社会課題の解決に資する研究の実施、情報創出」「みらいⅡの国際研究プラットフォームとしての活用や人材育成等による研究基盤の強化」が方向性として掲げられている。

具体的には、みらいⅡによる空白域の観測の実施や氷床融解の解明、みらいⅡをプラットフォームとした多様な人材の乗船機会を確保した共同研究の実施などが行われる予定。

早稲田大学教授の池島大策委員長は「空白域がないようにしないといけない」と指摘し「新たなに見直されてきた分野など新規的側面も積極的に考えてほしい」と話した。