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onoは「小野」か「大野」か? 文化庁、ローマ字表記を議論 「ローマ字小委員会」などを設置

文化審議会国語分科会

文化庁の国語分科会は3日、ローマ字使用のあり方を検討する「ローマ字小委員会」とデジタル言語資源を議論する「言語資源小委員会」を設置するとした。各小委員会で議論された結果の内容を来年2月頃に同分科会で審議する予定。

ローマ字小委員会の検討課題として「将来に向けてローマ字つづりを安定させること」と「国語を表記する上で十分な機能を果たせるローマ字つづりとすること」「各分野で定着してきたローマ字表記の慣用を整理すること」があげられている。

例えば、ローマ字ではつづりに訓令式とヘボン式が存在する。これをできるだけ統一的なものとすることや、小野「ono」と大野「ono」など両方同じ文字で書かれるため判別が難しい表記もある。そうした課題への対処を図りたい考えだ。

また、言語資源小委員会ではデジタル言語の作成方法や活用のされ方について議論するという。

早稲田大学文学学術院の森山卓郎分科会長は「国際かも進んでいるので、新たな視点で言葉というものを考えていかないといけない」と力を込めた。