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実証実験「『AI スーツケース』で常設展を歩こう」を18日から開始 来場者も参加可能 未来館

日本科学未来館は18日から、視覚障害者向けの誘導ロボット「AIスーツケース」の試験運転を始める。来場者はこの実験に参加することができ、2つのコースを選ぶことができるという。障害がない人でも気軽に体験できる。

AIスーツケースは視覚障害者を目的地まで自動で誘導するロボット。未来館や大型ショッピングモール、新千歳空港などの屋内施設だけでなく、昨年1月には未来館から最寄り駅まで初の屋外ナビゲーションの実証実験を行っている。

実証実験に参加したい人は受付時に、「じっくりめぐるコース」か「ダイジェストでめぐるコース」のどちらかを選ぶ。終了後にアンケートを行い、ナビゲーション技術の向上や運用方法の検証に取り組むという。

浅川智恵子館長は「ついに毎日館内でAIスーツケースを定常運用できるところまできました。視覚障害者へのサポート技術の開発としてはもとより、ロボットが視覚障害者を支援するという未来の風景をより多くの来館者に見ていただき、未来を想像するきっかけにしていただきたい」と説明している。

受付は未来館3階の「AIスーツケース・ステーション」で行われる。視覚に障害がある人は、体験日の3週間前から電話(03-3570-9151)で予約を受け付けている。定員は1台あたり1~4人程度。