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高温ガス炉の安全を証明 原子力機構「炉心溶融は起きない」 社会実装に前進

日本原子力研究開発機構は、大洗研究所(茨城県東茨城群大洗町)に設置されている高温工学試験研究炉(HTTR)を用いて、高温ガス炉として世界で初めて事故時においても炉心溶融が起きないことを実証する安全性試験「炉心流量喪失試験」に成功した。

試験は27~28日10時まで実施。原子炉出力100%の運転中に炉を冷却できないトラブルが生じても、自然に出力を低下させて安全を維持できることを示した。原理的に炉心溶融が発生しないことを証明して、高温ガス炉の社会実装に向けた一歩を踏み出した。

原子力機構は「安全上の特徴を反映した安全基準の国際標準化を進めるとともに、我が国の高温ガス炉技術の国際競争力強化に貢献したい」とコメントしている。