農林水産省は、食料安全保障の強化に向け、農林水産分野における様々な社会課題の解決に資する研究開発の重点事項等を示した「農林水産研究イノベーション戦略2026」を公表した。
この戦略は、食料・農業・農村基本計画に基づき、農林水産分野における研究開発の重点事項等を示し、更なるイノベーション創出を図るもの。平成31年から毎年度策定している。
今回は、主な重点事項として、スマート農業技術については、スマート農業活用促進法の施行から1年半が過ぎ、一層の低コスト化・小型化を研究開発により実現することや、品種開発については気候変動等への対応が急務となる中、高温耐性・多収性等の革新的新品種の開発に産官学が連携して取り組むことなどを提示している。さらに、新たな市場を獲得するため、植物工場などのフードテックの実現に向け、最先端技術を活用した新たなバイオテクノロジーに係る研究開発を紹介している。
あわせて、イノベーションを支える基盤の強化として、本分野の研究開発を牽引する農林水産省所管の4つの国立研究開発法人が今年4月から新たな中長期目標・計画の下、その機能強化を図っていることや、新たな分野を切り開くスタートアップ企業とのオープンイノベーションの取組の加速や基礎・基盤研究を担う大学との連携強化等について記載している。
また、これらの先端的な技術の普及による農林水産業経営の将来の姿やその技術例を「農林水産技術マップ」、「農林水産技術カタログ」として充実を図っている。
農林水産省では、農林水産分野における様々な社会課題を解決すべく、戦略に沿って新技術の開発や普及に取り組んでいくとしている。