公益財団法人自然エネルギー財団は17日、「エコデザイン規則(ESPR)の基本構造と日本への影響:EUは「グリーン鉄」をどう評価するのか」を公表した。
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https://www.renewable-ei.org/activities/reports/20260717.php
EUのクリーン産業ディールでは、CO2排出の少ない製品が市場で選ばれる仕組みをどのようにつくるかが重要な課題となっている。今年3月に提案された産業加速法でも、公共調達や公的支援において排出量の少ない素材を優遇する仕組みが議論されており、その基準となるのが、エコデザイン規則(ESPR)の枠組みにおける鉄鋼製品の環境性能評価である。
現在、鉄鋼製品のカーボンフットプリント(CFP)を算定し、環境性能をAからEまでのクラスで示す仕組みが検討されている。一方で、化石燃料を使う製鉄ルートが上位クラスに入り得ることや、排出量だけで資源循環やエネルギー利用を十分に評価できるのかが議論となっている。
エコデザイン規則に基づく鉄鋼製品の環境性能評価は、日本の鉄鋼業に新たな課題と期待をもたらす。製品ごとの実際の排出量を把握することや、炭素国境調整措置(CBAM)への対応だけでなく、公共調達や低炭素鋼材市場で日本製品の価値を示すためにも重要である。特に、2030年に向けて大型電炉で生産される高品質な鋼材を、実際に排出量の低い「低CFP鋼材」としてどのように評価し、市場につなげるかが問われる。報告書では、EUによる鉄鋼評価の仕組みと論点を整理し、日本企業がこうした政策展開をどのように生かせるのかを考察する。
