東京科学大学(Science Tokyo)医歯学総合研究科歯科公衆衛生学分野のワン・ケ ウェイ(王柯煒)大学院生、相田潤教授らの研究チームは、歯間清掃と舌ブラシが健康長寿につながるとする研究成果を公表した。
研究チームは、全国の65歳以上の高齢者を対象とした大規模追跡データを分析し、複数の日常的な口腔保健行動と全死因死亡リスクとの関連を検証した。この研究では、日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用い、標的試験エミュレーションの枠組みに基づいて、日常的な口腔保健行動と死亡リスクとの関連を検討した。
歯が1本以上あり、機能的に自立している地域在住高齢者9676人を6年間追跡した結果、死亡発生率は1000人年あたり17.3件だった。さまざまな背景要因を考慮して解析した結果、歯間清掃具を使用している人では死亡リスクが約11%、舌ブラシを使用している人では約23%低いことが明らかになった。
これらの結果から、簡便かつ低コストな口腔保健行動が、高齢社会での健康長寿の実現に寄与する可能性が示されたという。この研究成果は5月23日付で国際学術誌「Journal of Dentistry」オンライン版に掲載された。