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再生可能資源由来の新素材で劣化アスファルトを再生(第18949号)

でんぷんと脂肪酸を原料として製造したC-AG 

農研機構と七王工業(株)は、再生可能資源由来の糖質と脂肪酸を原料とした新素材「C-AG」を用いて、劣化したアスファルトの性能を回復する新しい再生技術を開発した。

 アスファルトは、道路舗装や建築用防水材などに広く使用されている重要なインフラ材料であり、国内では使用済みアスファルトの99%以上がリサイクルされている。しかし、使用や再生を重ね、長期にわたり供用されたアスファルトは、熱や紫外線などの影響により劣化が進み、硬くもろくなる。そのため、従来の再生技術では品質回復に限界があることが課題となっている。

 C-AGは、でんぷんなどの糖質と脂肪酸を原料に、バイオ技術と材料化学を組み合わせて合成した新素材。農研機構はこれまで、C-AGがアスファルト改質剤として、流動性や耐久性などの物性を制御できることを明らかにしてきた。

 今回の研究では、C-AGを劣化したアスファルトに添加することで、従来の石油由来オイルによる成分補填とは異なる再生効果が得られることを見出した。C-AGは、アスファルト内部で繊維状構造を形成し、微細構造そのものを変化させることで柔軟性を回復させる。この結果、劣化したアスファルトを未劣化状態に近い性状へ再生できることを示した。

 研究グループは今後、社会実装を目指してさらなる研究を進めていくとしており、アスファルトの再生利用を高度化し、環境負荷の低減とインフラの持続可能性の両立に貢献する技術としての展開が期待される。