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連記式投票は女性議員を増やすのか? 早稲田大教授らが5400人のサーベイ実験で検証(第18947号)

わが国では、女性議員の割合が依然として低く、政治でのジェンダー格差の是正が大きな課題となっている。その手掛かりとして注目されるのが、かつて戦後直後の衆議院選挙で採用された「連記式」の投票制度。有権者が複数の候補者に投票できる制度で、女性当選者の増加を後 押しした可能性が指摘されてきた。

しかし、この制度のもとで有権者が実際にどのように候補者を選ぶのかは、十分に検証されていないのが現状。早稲田大学政治経済学術院の尾野嘉邦教授、学習院大学法学部の三輪洋文教授、早稲田大学政治経済学術院の粕谷祐子教授による本研究では、国内有権者5400人を対象としたサーベイ実験を実施し、1人のみを選ぶ単記式(と、複数の候補者を選べる連記式での投票行動を比較した。実験の結果、連記式では、有権者が男女の候補を組み合わせて選ぶ傾向が強いことが分かった。しかし同時に、1人目として男性候補が選ばれやすくなり、女性候補の当選増には必ずしも結びつかないことも明らかとなった。この研究の結果は、女性政治家を増やすための制度改⾰には⼀定の効果が⾒込まれる一方で、効果には限界もあることを示している。