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東京都大田区、沖縄県北中城村の歴史まちづくり計画を認定(第18946号)

 農林水産省、文部科学省、国土交通省は、「歴史まちづくり法(地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律)」に基づき、東京都大田区、沖縄県北中城村の「歴史まちづくり計画(歴史的風致維持向上計画)」を5月22日付で認定した。今回の認定により、全国の認定都市数は102市区町村となる。

 全国各地には、城や神社仏閣とその周辺の町家、武家屋敷等から成る市街地と、祭礼行事や民俗芸能、昔ながらの生業等の人々の伝統的な営みや活動とが一体となって、地域の個性とも言える歴史的な情緒や風情を醸し出すまちが多くある。

 歴史まちづくり法では、これらを地域固有の資産として捉え、ハード・ソフト両面の取組により維持向上を図り、地域の活性化や歴史・伝統文化の保存・継承を支援している。

東京都大田区の歴史的風致・歴史まちづくり計画

 大田区では、日蓮入滅の霊蹟である池上本門寺で700年以上続く伝統行事である御会式や門前町の賑わい、江戸時代中期から多摩川沿岸地域に伝わり都内で唯一継承される禰宜の舞、羽田の海の安全と豊穣を願う水神祭、こどもたちが主役で行われる子ども流鏑馬や子ども神獅子舞、雨乞い(道行)と水止め(獅子舞)の祈りを込めた民俗芸能である水止舞、鉦と太鼓の音色が織りなす双盤念仏、歴史・自然・人の営みが調和し世代を超えた交流の場として受け継がれる子どもガーデンパーティー、六人衆の事蹟を顕彰する義民六人衆報恩感謝祭等の四季を彩る伝統行事や祭礼が継承されているほか、天然温泉「黒湯」を特色とする東京23区最多の銭湯文化、景勝地として親しまれた初代歌川広重や川瀬巴水が描いた洗足池の景観保全、日本考古学発祥の地として知られる大森貝塚、200年以上続いた海苔養殖の歴史を伝える大森の海苔文化、大正末期から昭和初期にかけて尾﨑士郎、宇野千代や川端康成らが集った馬込文士村など、地域固有の魅力的な歴史的風致が形成されている。

 歴史まちづくり計画では、歴史的建造物の認知度の向上、保存・活用の推進、周辺環境の保全と向上に関する事業、伝統行事等活動の認知度の向上に関する事業、人々の歴史や伝統を反映した活動の継承と活性化に関する事業、歴史・文化(歴史的風致)を活かした地域活性化に関する事業を位置付け、歴史的風致の維持と向上を図ることを目的としている。

沖縄県北中城村の歴史的風致・歴史まちづくり計画

 北中城村では、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産の一つである中城城跡に代表される古城周辺で営まれる修景・緑化推進等の取組、集落の創健者にまつわる例祭、綱引き、旗スガシー(旧盆行事の後に行われる悪霊払いの行事)等の祭祀活動、地域の民俗芸能として継承されているエイサー(旧盆最終日に行われる祖先送りの踊り)等、地域固有の3つの歴史的風致が形成されている。

 歴史まちづくり計画では、官民協働による重点区域のまちづくりの将来像のとりまとめ(基本構想等の策定等)、建造物の維持・保全に関する事業、グスク(城塞的遺構)の詳細調査、地域住民による良好な景観形成の取組への支援、空き家・空き地活用の検討の事業等を位置づけ、歴史的風致の維持と向上を図ることを目的としている。