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森林総研、第二樹木園のソメイヨシノを伐採 サクラ並木の景観維持のため適切な管理を推進(第18906号)

森林総合研究所プレスリリースより引用

 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所は今年2月、サクラ並木の景観維持のため、第二樹木園(茨城県つくば市観音台)のソメイヨシノの伐採を行う。

 森林総合研究所では、構内に600種以上の国内外の樹木を研究や展示を目的として植栽しており、その中には、サクラの代名詞でもある「ソメイヨシノ」も含まれている。特に、農林団地内にある第二樹木園では、農林さくら通り沿いに植栽されたソメイヨシノ13本がさくら並木の一員として毎年可憐な花を咲かせている。

 しかし、昨年4月に13本のソメイヨシノのうち1本が倒伏。これを受け、第二樹木園内の残りのソメイヨシノ個体にも倒伏の恐れがないかを調査するため、研究所内の森林微生物を専門とする研究者が目視、機器を用いた幹の腐朽診断を行ったところ、調査の対象となった12本のうち、6本で幹内に空洞が認められた。この結果を踏まえ、今後、新しく倒伏する可能性を勘案し、安全確保のために伐採を行うこととした。

 伐採後は、土壌の改良を実施した後、ソメイヨシノに替わるサクラとして「はるか」や「クマノザクラ」を植栽する予定。

 「はるか」は、森林総合研究所が開発したサクラ。多摩森林科学園に植栽されている「思川(おもいがわ)」の種子から発芽させたもので、八重咲のサクラであり、遺伝解析から「手弱女(たおやめ)」と交雑したものと考えられている。俳優の綾瀬はるかさんにより命名された。

 「クマノザクラ」は、森林総合研究所と和歌山県林業試験場との共同調査によって発見されたサクラの野生種で、2018年に命名された。その名が示すように三重県、奈良県、和歌山県にまたがる山間部である熊野地方に自生している。

 農林さくら通りは茨城県内でもサクラの名所としても知られている場所であり、森林総合研究所では、今後もさくら並木の景観維持のために伐採後の植栽と適切な管理を進めていくとしている。