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東大総合研究博物館で24日から「早田文藏」展 異端の植物学者にスポット(第18832号)

東京大学総合研究博物館では、特別展示『FORMOSA −異端の植物学者 早田文藏』を4月24日から9月5日に開催する。

新潟県出身の植物学者である早田文藏(1874-1934)。1904年から亡くなるまで東京帝国大学に奉職し、富士山や台湾、東南アジアの植物に関する研究を進めた。特に台湾の植物に関しては1700種を超える植物に命名し、〝台湾植物学の父〟とも称せられている。

早田はまた独自の学説も提唱したが、当時の日本の学者や学会から好意的な評価は得られなかった。

特別展では、早田文藏が残した資料を提示しながら、早田の生涯と業績を紹介するとともに、早田の思想が現代の生物学に示唆する意義について考察する。 おととしのNHKの朝ドラ「らんまん」では、〝日本植物学の父〟とされる牧野富太郎(1862‐1957)が一躍脚光を浴びた。今回の展示では、〝台湾植物学の父〟でありながらも〝異端の植物学者〟でもある生誕150周年を迎えた早田文藏にスポットを当てる。