東京大学
東京大学とベネッセ教育総合研究所の研究グループは、2015年から10年間における高学年の小学生と中学生、高校生の進路探索と学習の関連を調べた。その結果、将来を考える人ほど勉強への意欲が高く、父との会話で検討しやすいと分かっている。
研究では毎年7~9月に郵送とオンラインでアンケート調査を実施。合計で約15万件の解答を得ている。
1年間で進路について深く考える「経験あり群」で、勉強が好きと答える割合は小学生が最も高く66.4%、中学生44.4%、高校生40.9%に上った。一方で、勉強する気持ちがわかない人は「経験なし群」に多く、小学生59.3%、中学生68.1%、高校生71.0%だった。
将来を考えるタイミングについて、両親との会話別に分析すると、小中高生が父と将来や進路のことを「話す群」が最も高くなった。小学で4割を超え、中学で約6割を占めた。高校で7割を超えている。それぞれで、次に高かったのは母と将来や進路を話した時であった。
なりたい職業を小学、中学、高校でまとめた。それによると、小学は「プロスポーツ選手」が最の大きかった。「店員(花屋・パン屋など)」、「教員」と続いた。中学は「教員」と「プロスポーツ選手」が一番高く、次に「医師」。高校生は「教員」「看護師」「医師」の順だった。