(写真左:八重樫文教授、右:中山郁英准教授)
立命館大学は27日、17学部目の新学部「デザイン・アート学部」を来年4月から設置すると発表した。社会にクリエイティブで変革を促す新しい概念「CX」(クリエイティブ・トランスフォーメーション)を提唱し、従来の枠組みを超えた創造的な人材の育成を目指すという。また、同大学院にも「デザイン・アート学研究科」を設ける予定。
デザイン・アート学部は衣笠キャンパス(京都府)に新設する。大学の入学定員は180人、大学院は修士課程で20人を想定している。博士後期課程の構想も進められている。卒業後の進路として、ビジネスデザイナーやデザインエンジニア、プロジェクトマネージャーなどが考えられるという。
問題解決力と問い直し力、創造的思考力、問題発見力、共創力からなる美的感性を育てる。「Design in Society」や「Design Language」、「Design Studies」などといった5つの専門科目群を学ぶ。1年でデザイン・アートに特有な見方など基礎を固め、学修の成果を4年の卒業研究でまとめる。
学部と研究科の設置の指揮を執る同大の八重樫文教授は「既存社会の意味を疑うところから始めていきたい」とし「新学部ではイノベーション人材を生み出すため、情動的・感性的側面からのアプローチ、美的感性に裏打ちされた創造性の涵養を行っていく」と述べている。