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白亜紀のほ乳類「ラウジャア・イシイイ」を発見 モンゴルで初 岡山理大

ラウジャア・イシイイの復元画©府高航平

岡山理科大学とモンゴル科学アカデミー古生物学研究所(IPMAS)の研究グループは、ゴビ砂漠にある白亜紀の地層で新種のほ乳類の化石を発見した。化石発掘調査の基盤を作った故・石井健一さんに敬意を示し「ラウジャア・イシイイ」と命名された。ほ乳類の「ゼレステス科」に属し、モンゴルで同科が発見されたのは初めて。

イシイイは10センチ程度と見られ、口の奥に生える臼歯(きゅうし)が高いことが特徴だ。種子や果物を食べるほ乳類の歯と似ていることから、被子植物を食べていたことを示しているという。

ラウジャア・イシイイの化石(提供:岡山理科大学)

これまで同科はヨーロッパや北米、日本で見つかっていたが、今回の発見により東アジア内陸部にも生息していたことが認められた。イシイイのレプリカ標本が同大恐竜学博物館で公開されている。期限は設けられていない。