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個人IDでWi-Fi接続をする共同実験を開始 阪大とワイヤ・アンド・ワイヤレス

大阪大学と無線LANなどで事業を展開する「ワイヤ・アンド・ワイヤレス」は、大学が発行した個人のIDにて「ギガぞうWi-Fi」接続の認証を行う学術認証フェデレーションによる共同実証実験を14日に開始した。

実験では公衆無線LANの利用状況の実態の検証を行うとともに、大学固有のサービスであるユーザ認証のシステムと既存の民間サービス「ギガぞうWi-Fi」を連携。シームレスで安全なオンライン環境の提供の可能性について検討をする。

阪大は「キャンパス内にとどまらず安全に大容量のデータ通信を可能とすることで、学生や教職員の安全な教育活動を支える」と説明している。

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昨今の教育・研究活動は、コロナ禍を経てブレンデッド教育やオンライン会議が日常となり、学外での公衆無線LAN利用の機会が増加する一方で、安全性等の面で課題があった。今回の共同実証実験は、公衆無線LANの利用状況の実態に関する検証を行うとともに、大学固有のサービスで あるユーザ認証のシステムと既存の民間サービス『ギガぞう Wi-Fi』を連携。シームレスで安全なオンライン環境の提 供の可能性について等の検討を目的に実施する。

学認のシステムは、阪大が全学生・全教職員に発行する個人IDを活用し、学内の各種サービスにログイン・利用するための認証連携を行う仕組みを提供している。

今回の共同実証実験では、阪大の全学生・全教職員を対象に、学認を用いて、新たにギガぞう専用IDを手動で管理・配布することなく、すでに大学より発行されている個人のID・パスワードで『ギガぞうWi-Fi』が利用可能な場所でも教育・研究活動を安全に行うことが可能かを検証する。

また、今回、阪大のアクセスポイントへSSID「Wi2eap」を追加することにより、阪大を訪問する「ギガぞう Wi-Fi」ユーザも学内で自動的にWi-Fiに接続し、インターネットが利用可能となる。

共同実証実験により、キャンパス内にとどまらず安全に大容量のデータ通信を可能とすることで、学生・教職員の安全な教育・研究活動を支える。