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慶應大と松下政経塾が4月から寄付講座 「国家と企業:松下経営哲学」 パナソニックの楠見雄規CEOらが授業

慶應義塾大学と松下政経塾は三田キャンパス(東京都港区三田)で、寄附講座「国家と企業:松下経営哲学」を来月8日から開講する。楠見雄規パナソニック代表取締役や国会議員など同大OBと政経塾卒業生らが授業を行う。同大生500人が対象で全14回。

慶應義塾大商学部は、産業社会で批判精神に基づいて問題発見に取り組み、問題解決をつうじてグローバル社会に貢献できる実学志向のリーダー育成を目指している。松下政経塾は1980年4月の開塾以来、世界のさまざまな分野で活躍するリーダーを実際に数多く輩出してきた。

寄附講座は、国家経営に従事する政治家と企業経営に従事する経営者の育成に尽力してきた松下政経塾 の厚みのあるケイパビリティをベースに、21世紀のわが国で求められているリーダーシップのあり方について多面的に議論し、受講生によるリーダーシップと越境力の育成に向けた自律的な学びと実践を促すことを目的としている。

松下政経塾の設立者であり、〝経営の神様〟として知られる松下幸之助の経営哲学―松下経営哲学― を共有した豊かなバ ックグラウンドをもつ講師を招き、政治・経済・経営の観点から日本という国家と日本企業の未来について知見を深める。

商学部の開講科目となるが、他学部・他研究科の学生も受講可能。同大では、次世代を担う多くのリーダーの卵たちの受講を期待している。