長崎大学、日本電気(NEC)、NTTコムウェアは昨年10月からの連携の初成果として、NTTコムの画像認識AIとNECの3Dデータ解析技術を活用した橋梁(きょうりょう)点検の実証に成功した。
日本の道路や橋といったインフラ構造物の多くは高度経済成長期に整備されており、すでに老朽化が進行している。特に橋梁は構造物として部材の種類が多く、点検には熟練者のスキルや多様な環境条件への対応が必要で、メンテナンス品質や安全性を確保することが課題だ。
3者は橋の維持管理高度化を実現するソリューション提供に向け、デジタルによるメンテナンスサイクルの実証を画像認識AIや3Dデータ解析技術を使って行った。その結果、コンクリートのひび割れやはく離の自動抽出を実現。撮影画像に映り込んだ約8割を検出した。
3者は「今後は長崎県内の各市町村における橋梁点検業務への展開をはじめとし、全国への展開を目指す」と力を込めている。