東京海洋大学マリンサイエンスミュージアムは、特別展『超深海へのトビラ~私たちが拓いた調査の軌跡』を7月31日から開催している。海洋大の深海調査は、1958年のフランスの潜水艇「バチスカーフ FNRSⅢ」との共同調査で始まり現在に至っている。1962年には、水深9545㍍の潜航に成功し、その後60年間にわたり記録が破られることはなかった。特別展では、1958年から2022年までに海洋大が携わった深海・超深海調査について紹介する。会期は11月6日まで。平日開館。
■特別展の三つのポイント。
①1958年に潜航した際の音声データ等、海洋大が所蔵する貴重な資料を公開
②東日本大震災震源断層活動域を含む、日本近海の深海調査を実施した海洋大の北里 洋客員教授が企画・監修
③国立科学博物館で開催中の特別展「海 ―生命のみなもと―」と連携した企画展示
■展示内容
◎1958年 日本初の有人潜水船での深海調査
◎1962年 日本人初となる水深9545㍍への潜航に成功
(その後60年にわたり記録保持)
◎2017年 世界最深部への挑戦
◎2022年 日本周辺に拡がる超深海
◎深海調査の現場