東京大学は、財務経営体制を抜本的に強化するため、8月1日付で、初のCFO(最高財務責任者)、職名:執行役〕として、元アセットマネジメントOne㈱取締役社長の菅野 暁氏を任命した。
東京大は、基本方針「UTokyo Compass~多様性の海へ:対話が想像する未来(Into a Sea of Diversity:Creating the Future through Dialogue)~」のもと、世界の公共性に奉仕する大学として、自律的で創造的な活動を持続的に行える仕組み、〝成長可能な経営メカニズム〟の構築を目指している。すなわち、大学の教育研究から創造した知を、社会的な価値へ結びつけ、社会からの支援を得ることで自律的な経営を可能とする財務基盤を築き、次なる教育研究へとつなげていく仕組み。
こうした大学像の実現に向けて、今年4月には、CIO(最高投資責任者)として福島毅氏(元ブラックロック・ジャパンCIO)を執行部に迎え、資金運用の高度化に向けた体制構築を進めている。
今回、財務経営体制を抜本的に強化するため、CFOとして菅野氏を新たに執行部に迎えることとし、また、来年4月からの本格稼働を目指し、CFOオフィスの設置に向けた準備を開始することとした。
東大は、「成長可能な経営メカニズム」を通じて、大学の知からの社会的価値の創出と社会からの支援の拡大とが相互に増幅しあう好循環を作り出し、「公共を担う組織体」として成長する考えを打ち出している。
さらに、卓越した教育研究を推進し、多様な知を世界や地域の課題解決につながるイノベーションや新しい社会システムの提案につなげ、人々のWell-being 向上に貢献する。